研修会担当 佐藤元美
峰松佑輔
大久保淳
医師、看護師、臨床工学技士を対象に、アフェレシスに関する基礎的な知識と技術の習得、アフェレシス治療の標準化を目的として、実際のアフェレシス機器を用いた第10回アフェレシス研修会を第9回の盛岡市から、愛知県名古屋市に場所を移して2025年7月5日(土)、6日(日)に開催しました。
受講者からは、事前のオンデマンド配信での学習に関しては、『研修会前に事前に学べてよかった』『何度も見直せるので良かった』などの意見をいただきました。
ハンズオンは1日目の午前は1グループ5名とし、各50分間とゆっくり学んでいただきました。 午後は専用装置の機器説明とし、1グループ4名に分かれ、5機種を学んでいただきました。 グループ人数・時間配分ともとても良かったと好評でした。 2日目の症例提示後のグループミーティングでは、時間が足りないぐらい各グループで活発なディスカッションがなされ、その後も様々な専門や経験の医師、臨床工学技士、講師などによる充実した総合討論で幕を閉じました。 その概要は以下の通りです。
記
開催日時:2025年7月5日(土) 9:00~17:00
7月6日(日) 9:00~12:00
開催場所:JPタワー名古屋3F カンファレンスルーム、5F ミーティングルーム
参加者:計20名(医師11名、臨床工学技士9名、会員19名、非会員1名)
プログラム:
1)開会挨拶 日本アフェレシス学会 理事長 山路 健 9:10~9:15
2)ハンズオン(3Fカンファレンスルーム)
『1グループ単位』で50分毎にローテーションし、企業のご指導のもと各手技の実践を通して全ての機器を体験する。
実習1 9:20~10:10
実習2 10:15~11:05
実習3 11:10~11:55
実習4 12:00~12:50
No. | 装置 | 企業 | 治療モード | 時間 |
---|---|---|---|---|
1 | Spectra Optia | テルモBCT株式会社 | PE | 50分 |
2 | ACH-Σ Plusi | 旭化成メディカル株式会社 | DFPP | 50分 |
3 | MA-03 | 株式会社カネカメディックス | LAPP | 50分 |
4 | TR-2020 | 東レ・メディカル株式会社 | CHDF | 50分 |
~昼休み60分~
3)機器説明(5F ミーティングルーム):担当者の誘導で移動してください。
受講者全員集合。『1グループ単位』で25分毎に説明とデモを実施する。適宜、機器操作を体験する。
説明1回目 14:00~14:25
説明2回目 14:30~14:55
説明3回目 15:00~15:25
説明4回目 15:30~15:55
説明5回目 16:00~16:25
No. | 装置 | 企業 | 治療モード | 時間 |
---|---|---|---|---|
1 | Plasauto μ | 旭化成メディカル株式会社 | CART | 25分 |
2 | M-CART | 株式会社タカトリ | CART | 25分 |
3 | e-CART | 株式会社カネカメディックス | CART | 25分 |
4 | PureADJUST | 日機装株式会社 | HA | 25分 |
5 | アダモニター | 株式会社JMRO | HA | 25分 |
4)症例提示(5F ミーティングルーム) 16:30~17:00
1)グループミーティングおよびプレゼンテーション
① テーマに沿った討論やフリーディスカッション。
② 症例毎にアフェレシス治療方法のグループプレゼンテーションを行い、その後、討論。
③ 講師により、各症例に対する治療内容をレクチャー。
④ 症例提示
タイトル | 所属 |
---|---|
腎疾患 | 名古屋大学 腎臓内科 田中章仁 先生 |
血液疾患 | 倉敷中央病院 血液内科 岡田和也 先生 |
自己免疫疾患・膠原病 | 順天堂大学 膠原病内科 草生真規雄 先生 |
救急領域 | 愛知医科大学 救命救急科 渡邉栄三 先生 |
神経疾患 | 豊田厚生病院 脳神経内科 冨田稔 先生 |
【オンデマンド配信】
No. | タイトル | 講師 | 時間 |
---|---|---|---|
1 | 開会あいさつ | 理事長 山路健 先生 | 5分 |
2 | アフェレシス療法の歴史と展望 | 岩手医科大学 阿部貴弥 先生 | 10分 |
3 | アフェレシスの基礎原理Ⅰ (遠心分離、膜分離、吸着) |
川崎医療福祉大学 山本健一郎 先生 | 30分 |
4 | アフェレシスの基礎原理Ⅱ (顆粒球除去) |
兵庫医科大学 横山陽子 先生 | 10分 |
5 | アフェレシス治療のバスキュラーアクセス | 新城市民病院 佐藤元美 先生 | 20分 |
6 | アフェレシス治療の置換液 | 東京科学大学病院 大久保淳 先生 | 30分 |
7 | アフェレシス治療の抗凝固薬 | 大阪大学医学部附属病院 峰松佑輔 先生 | 20分 |
企業によるデバイス(回路を含む)や装置のスペックなどの商品説明
No. | 企業 | 方法 | デバイス/装置 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1 | テルモBCT株式会社 | PE | Exchangeセット Spectra Optia |
15分 |
2 | メディキット株式会社 | (針) | 透析用留置針 | 15分 |
3 | 旭化成メディカル株式会社 | PE DFPP IAPP CART |
プラズマフローOP カスケードフローEC イムソーバTR イムソーバ AHF-MOW, AHF-UP ACH-Σplus プラソートμ |
30分 |
4 | 株式会社カネカメディックス | LAPP DHP CART |
LA-15 レオカーナ マスキュア MA-03 e-CART |
40分 |
5 | 東レ・メディカル株式会社 | CHDF DHP |
ヘモフィール トレミキシン TR-2020 |
30分 |
6 | 日機装株式会社 | GMA | イムノピュア Pure ADJUST |
10分 |
7 | 株式会社JIMRO | GMA | アダカラム アダモニター |
10分 |
8 | 株式会社タカトリ | CART | M-CART | 20分 |
【ハンズオンの様子】
MA-03
ACH-Σplus
TR-2020
Spectra Optia
【機器説明の様子】
Pure ADJUST
アダモニター
プラソートμ
e-CART
M-CART
【グループミーティングの様子】
【研修会スタッフと受講者の皆様】
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